子宮頸がん検診と卵巣奇形腫の手術の記録

 

卵巣奇形腫(5cm)が見つかったので、腹腔鏡手術を受けました。5泊6日です。私自身とても不安だったので、誰かの役に立ったらいいなと思い、書いてみます。

 

【1日目】

朝入院。6人部屋。楽な格好に着替えてねと言われ、パジャマに着替えた。昼ごはんは普通食、夕飯は流動食。時間を開けて2回浣腸をする予定だったが、1回目で嘔吐してしまい2回目は下剤になった。

 

【2日目】

朝7時以降絶食絶飲。点滴を刺された。私は今まで点滴を3回刺されたことがあるが、左だと痛くなることが多かった。今回も左に刺されたが、痛くなかった。しかし、しばらくしてから点滴を刺しているところが濡れてきた。ナースコールを押すか迷ったが、とりあえず押してみた。すると、点滴が漏れていた。腕はなるべく動かさないようにしていたのに・・・。腕の中で漏れていたので、二の腕あたりが腫れていた。山みたいに2つのふくらみができ、ぶにぶにしていた。これ大丈夫なのかなぁと思っていたが、そのうち引いた。点滴は針を少し細いのに変えて右腕に刺された。その時も痛くなかった。

 

病室のベッドで手術着に着替える(下着はつけたまま)。朝10時頃歩いて手術室へ。全身麻酔全身麻酔は、目が開かなくなって、声が出なくなって、体が動かせなくなって、息ができなくなって、意識が飛んだ。一瞬で目が覚めて、手術終わったよと言われた。手術室から病室まで移動しているときの記憶はない。この日は一日動けなかった。昼間は寝たり起きたりしていた。時間は全く分からなかった。病室に時計はあったが、このご時世(コロナ)なので、みんなカーテンを閉めており、壁にかかっている時計は見えなかった。

寝返りをしてもいいようだが、今朝の点滴のこともあり、腕をなるべく動かさないようにしようと思っていたため、全然動かなかった。というか、腕を動かすのも結構つらかった。体が固まっていたのかもしれない。左腕は点滴が刺されていなかったのに、動かしづらかった。腹部は痛くなかった。私は腕が細めだからか、点滴を刺されている腕がかなり痛かった。足には血栓予防のためのマッサージ器をつけられていた。寒かったので寒いといったら毛布をたくさん掛けてくれた。夜、息が苦しく、寝そうになると機械がピーピー鳴り、目が覚めるというのを3回ほど繰り返した。そのあと看護師さんが来て、寝ようとすると酸素飽和度が下がるねーということで、酸素マスクを着けて寝た。酸素マスクをしたら楽になった。手術後スマホは触れなかった(というか、腕が動かない)ので、家族以外の親しい人(家族には術後電話がいった)にはその旨伝えておくべき(私は伝えていなかったため心配された)。

 

【3日目】

2日目の体がうごかない感じはなくなった。いつまでも動かないわけにもいかないので、点滴の刺さっていない左腕を動かし始めた。こわばっていてとても動かしにくかった。朝、担当医とは違う先生と看護師さんが来て、ドレーンを抜かれた。もぞもぞするよーといわれたが、もぞもぞどころではなく、とても痛かった。糸鋸の細長い歯を体から引っ張り出されている感じ。5秒くらいで抜けたと思うが、めちゃくちゃ痛かった。今回の入院で一番痛かった。構えて力を入れすぎたのかもしれない。そのあと抜かれていた隣の人は、全然痛がっていなかったから・・・。そして、傷口に大きめのばんそうこうみたいなのを貼られた。この時は見なかったけど・・・。傷口を見るのが怖くて、おなかをめくったらすぐ見えるのに、見ていなかった。

また、まだ起き上がることはできなかったが、腕は動かせるようになっていたので、看護師さんにスマホをとってもらって、やっとLINEで連絡することができた(11:50頃)。ただ、画面を見るのも腕を上げているのも結構つらくて、あまり長くはできなかった。昼ご飯は流動食だった。飲むのは全然つらくなかった。ピーチセーキがおいしかった。ただ、食べた後はおなかが少し痛かった。というか、おなかは痛いが点滴が刺さっているほどではないという感じだった。腕が痛すぎた・・・。

 

看護師さんと立つ練習をした。まずはベッドの上で座ること。上体を起こすと、内臓が下に行く感じがあった。体が重かったし自分の思うように動かなくて、手術したことを実感した。靴下と靴を履いたが、体を曲げて靴下や靴を自分で履くことはできず(おなかに負担がかかって痛い)、看護師さんにやってもらった。そして、看護師さんにつかまって立った。私より看護師さんのほうが小さかったから、掴まって大丈夫なのかなぁと少し不安だった。大丈夫だった。そのあと点滴のガラガラに掴まった。とりあえず立てたので、またベッドに戻って休憩した。そのあと時間を開けて歩く練習をした。病室の出入口まで、点滴のガラガラに掴まりながらゆっくり歩いた。頭がくらくらした。歩くだけで息が上がるし、倒れそうだった。病室の出入口までは歩けたので、カテーテルとれるよーと言われたが、病室からトイレまではもう少し歩かないといけなかったので、カテーテルとりたくないと駄々をこねていたら、明日の朝までにしてもらえた。トイレ行くめんどくささがなくなった。わーい。カテーテルが刺さってると出す感覚も出てる感覚もなくて、不思議だった。

 

食事をとれたので、あとは痛み止めを口腔摂取できれば点滴は外れるというので、渡された錠剤(ロキソニンと胃荒れを防ぐ薬)を飲んだら、点滴を外してもらえた(15:40)。まだ起き上がることはできなかったが、動くベッドに起こされるくらいはできた。手術してくれたお医者さんが一度病室にきて、手術が順調だったことと、血栓予防のために足ちゃんと動かしてねということを言われた。足動かしてねというのは入院前の診察のときからずっと言われていたから、血栓予防はかなり大事なんだろう。あとは、ガス出た?と聞かれた。腹腔鏡手術で使ったガスが下から出てくるらしいが、この日は出てこなかった気がする。

私の病室の近くは赤ちゃんもいて、赤ちゃんの泣き声がたまに聞こえた。

 

夕食は、柔らかいごはんだった。

 

【4日目】

今日の朝から普通のごはん。米飯200gの常菜1800と書かれていたから、一日で1800㎉の食事だろう。病院食は全部食べた。食べなきゃ治らないかなーと思ったし、どのメニューも結構おいしかった。

 

点滴を抜かれてから、腕がいたくなくなったので、おなかの痛さを感じるようになっていた。めちゃくちゃ痛いというわけではないが、起き上がったりするのはやっぱり大変で痛かった。腹筋が使えない・・・。やっとガスが出るようになった。出ないなー大丈夫かなーと思っていたが、3日後に出ることもあるんだなぁ・・・。

 

10時過ぎにカテーテルを抜かれた。ぜんぜんいたくなかった。ドレーン抜去がめちゃくちゃ痛かったから構えてたのに全く痛くなかった。カテーテルを抜くのは痛くなかったが、おなかが痛かった(生理痛もあったかも?)ので、痛い痛い言ってたら、痛み止めの座薬を入れてもらえた。座薬はめちゃくちゃ効く。

 

カテーテルを抜かれてしまったので、トイレまで歩いた。カテーテルも点滴も終わっていたので、点滴のガラガラは要らなかったのだが、歩くときの支えになるから、お守りとして残しとくー?と看護師さんに聞かれて、残しとくことにした。だから歩くときは支えがあった。でも、やはり結構つらかった。おなかが痛くておなかを伸ばせないから前かがみになるし、ゆっくりしか歩けないし、老人の疑似体験をしている気分になった。あれは大変だ・・・。カテーテルを抜いてから初めてトイレに行くと痛いという話を聞いていたので、身構えていたが、全く痛くなかったし違和感なく出た。おなかも見えるし、そろそろ傷口を見てみるか・・・と思って、意を決しておなかを見た。が、先ほど書いたように、大きいばんそうこうが4枚(へそ・へその下・その左・その右)貼ってあるだけで、傷口は全く見えなかった。

 

元気になったら大きいばんそうこうを一枚、下の売店で買ってきてと看護師さんに言われていたので、風呂に入る前に買いに行くことにした。売店は外来の人も来るところだったから、寝間着でガラガラ(点滴も何もついてないけど笑)引いて行くのは、とても入院患者っぽさがあって(その通りだが。)、面白かった。ゆっくりしか歩けないのでトロトロ歩いていた。ゆっくり歩いても汗をかくし、長距離(?)をあるくのは初めてだったから、かなり疲れた。売店に付いたらオレオとトッポがあったので、買った。あとおつかいの大きいばんそうこうを一枚買った。

 

お風呂(シャワーだけど)入ってもいいよと言われていたので、15時に枠をとって入ることにした。2日目は体を拭いてもらったし、3日目も半分自分で、半分は拭いてもらった。腕も痛いし適当に拭いてたら、ちゃんと拭いたー?って拭きなおしてくれた笑

着替えとバスタオル、シャンプー等を風呂敷に包んで風呂場まで持って行った。風呂敷めっちゃ役にたった。おすすめ。風呂場はトイレより少し遠くて、行くのが少し大変だった。ついてからも一人で脱ぐのが大変で、特に靴を脱ぐのと靴下を脱ぐのが大変だった。軽い前かがみ以外の姿勢ができない・・・!何とか脱いで風呂場に入ったが、その時点でかなりくたびれていた。ただ、風呂場に少し高めの椅子があって、そこに腰かけて髪や体を洗うことができた。おなかのばんそうこうはそのままで入っていいよと言われていたのでそのまま入った。久しぶりにシャワーを浴びてさっぱりしたが、脱衣所で服を着るのがまた大変だった。特に靴下!

タオルで体を拭いていたら、ドレーンを抜いた穴のばんそうこうのところに泡のようなものがついていて、ちゃんと流さなかったかなーと思って拭いたが落ちなくて、触ってみたら絆創膏の中に水が入っているようだった。

病室に戻ってから、これはナースコールしたほうがいいのだろうか・・・と考えて、しばらく迷ったが押してみた。ばんそうこうしたまま風呂に入っていいのか聞いたとき、水入らないからこのままで大丈夫だし、むしろ水が入ったら問題だから呼んでね、と言われていたので、まぁ押すかーと思って押してみた。

そしたらちょうど近くに担当医の先生がいたらしく、先生に貼りなおしてもらえた。傷のとこを絆創膏の上から、「痛いー?」って押されて痛かった・・・。張り直しているとき、痛い痛いって動いてたら動くと危ないよーって言われた。それはそうだろうな・・・。

 

【5日目】

退院前検査。血液検査と診察。診察の先生は担当医の先生じゃなかった。特に問題はなかったので、予定通り明日退院ですーってなった。また来週外来で来てねって言われて行くことになった。誕生日~。

あと、このときに大きいばんそうこうはがされた。このあとも見るの結構ためらったけど、病室帰って見てみたら、養生テープみたいなのがそれぞれの傷に2枚ずつ貼られていた。透明なものだから傷口というか、赤いのは見えた。傷の周りにはあざができていた。

 

おなかは基本的には耐えられる痛みだが、咳やくしゃみをするととても痛い。あと、手術中に使った人工呼吸器のせいかわからないが、手術した後からずっと痰が絡んでいて、でも咳をするとおなかがとても痛くなるのでできなくて、結局いつとれたかは忘れたけど、あれは困った。

 

続きはまた今度